🏦 はじめに|“デジタル金融×グローバル戦略”で再注目のマネックス
オンライン証券を軸に、暗号資産やWeb3領域、グローバル投資へも事業展開を進めるマネックスグループ(証券コード:8698)。
2025年下半期には、円ペッグ型ステーブルコインの構想、アフリカへのベンチャー投資、Coincheckの拡大、配当予想の動きなど、注目ニュースが相次いでいます。
本記事では、マネックスグループの最新動向をまとめてお届けします。
💴 1. 円ペッグ型ステーブルコインの発行構想を発表
マネックスは、日本円に連動する「ステーブルコイン」の発行を検討中であることを明らかにしました。
✅ 概要とポイント
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通貨:日本円と1:1で連動するステーブルコイン
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裏付資産:日本国債などを担保
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活用用途:国際送金、企業間決済、暗号資産市場での流通など
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背景:金融庁によるステーブルコイン規制枠組みの整備が進む中での戦略的な発表
松本大会長は、「円の信用力とブロックチェーン技術を組み合わせ、国際金融の次世代インフラとして機能させる可能性がある」と語っています。
🌍 2. アフリカ市場への進出──Uncoveredと戦略提携
マネックスは2025年、アフリカでスタートアップ投資を行うファンドUncoveredとパートナーシップを締結しました。
🧭 提携の狙い
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投資対象:フィンテック/モビリティ/インフラ/教育分野のアフリカ新興企業
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投資スタイル:マネックスベンチャーズを通じた共同投資モデル
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意義:日本資本によるアフリカ経済参画の本格化
今後は、アフリカ市場におけるデジタル金融・決済・Web3インフラ事業への連携展開も見込まれています。
🪙 3. Coincheck事業の成長と国内暗号資産市場での地位
マネックス傘下の暗号資産取引所「Coincheck(コインチェック)」は、国内最大手として引き続き高い存在感を維持しています。
📱 Coincheckの実績(2025年)
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アプリDL数:累計700万超、国内No.1(6年連続)
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取扱通貨:ビットコイン、イーサリアム、ドージコインなど
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Web3展開:NFTマーケット、IEO、メタバース参入も視野
暗号資産業界での存在感を足がかりに、マネックスグループは今後もWeb3型経済圏の主導的企業を目指す方針を示しています。
💹 4. 株主還元・配当情報|9月末に権利確定
マネックスの2025年9月末配当について、次の通り発表・報道がされています。
内容 | 詳細 |
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権利落ち日 | 2025年9月29日(月) |
1株あたり配当金 | 15円(予定) |
株価水準(参考) | 400〜450円前後(9月下旬時点) |
配当利回り | 約3.3〜3.7%前後(予想ベース) |
業績の回復やCoincheckの収益性向上もあり、株主還元を強化する姿勢がうかがえます。
🧰 5. サービス面のトピック|アプリ・サポート
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2025年4月には、マネックス証券のスマホアプリ「MONEXアプリ(v1.2.6)」で一部OSで起動不可になる不具合が発生。現在は修正済み。
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公式メディア「マネクリ(Monex Creators’ Library)」では、マーケット速報、経済解説、資産形成コンテンツを配信中。初心者向け講座も強化されています。
🧱 6. マネックスグループの事業構成と強み
事業領域 | 内容 |
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日本国内証券 | マネックス証券(個人向け・NISA対応) |
暗号資産 | Coincheck(国内最大級) |
海外オンライン証券 | TradeStation(米国拠点) |
資産運用 | Monex Asset Management、IFA連携 |
投資育成 | Monex Ventures(スタートアップ投資) |
特に近年は、**暗号資産/Web3事業/国際展開(米・アジア・アフリカ)**に注力しており、「金融×テクノロジー×グローバル」の三軸を強化中です。
✅ 総まとめ|マネックスの“次の一手”に注目!
注目分野 | ポイント |
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ステーブルコイン | 円建てステーブルコイン構想を検討中。実現すれば日本初の民間主導型事例に。 |
アフリカ進出 | VC提携で新興国市場へ本格投資開始。フィンテック拡張にも期待。 |
暗号資産 | Coincheckの圧倒的DL数とサービス拡充が続く。 |
株主還元 | 配当金15円(予想)で利回り水準は安定。 |
マーケット戦略 | Web3/国際化/デジタル通貨インフラの3本柱で再成長フェーズへ。 |
今後も、マネックスは暗号資産やWeb3時代を見据えた「次世代の金融グループ」として注目される存在です。
ステーブルコイン発行の可否や海外拠点拡大の進展にも注目が集まります。