レペゼン地球ロゴ

リード:伝説は続く──レペゼン地球(Repezen Foxx)の波瀾万丈な10年

2015年に福岡で産声を上げたDJクルー「レペゼン地球」は、過激かつ自由奔放なパフォーマンスで一躍注目を集め、YouTube登録者数140万人超えのエンタメ集団へと成長しました。しかし、栄光の裏には内部対立や名称権問題など数々の試練が待ち受け、2020年に一度は解散。再編を経て「Repezen Foxx」となり、新生レペゼンとして地理的・制度的境界を越えた挑戦を続けています。本稿では、約10,000文字の大作として、メンバーの軌跡と活動詳細を時系列で掘り下げ、彼らの真の姿を追います。


2015年:誕生と原点回帰のライブ革命

– **夏、福岡・VOGUEでの初ライブ**
DJ社長が呼びかけ、DJ銀太、DJまる、DJふぉい、DJ脇ら若手DJが集結。自己資金ゼロ、ギャラなしでステージに立ち、チラシ配りとSNS告知だけで満員御礼を連打。時代の閉塞感を打ち破る“ライブ即興コント”が口コミで拡散され、瞬く間に九州のクラブシーンを席巻しました。

  • 街頭配布ビラ数万枚がエネルギー源
  • バーや飲食店のアルバイトで機材・衣装費を捻出
  • 地元ファンを中心に「炎上系DJ集団」と呼ばれる

当初はDJプレイの合間にスケッチブックでメンバーの紹介演出を行うなど、映像と音の融合を模索。これが後のYouTube映えに直結します。


2016年:YouTube進出と動画戦略の確立

– **春、YouTubeチャンネル開設**
ライブ映像だけでは伝わらないパーソナリティを発信するため、メンバーのドキュメンタリー映像やセルフカメラ動画を投稿開始。スタッフを置かず、全編集をメンバー自ら担当しました。

7月:
初投稿「福岡・夜のクラブ裏側密着」
12月:
登録者数10万人突破

映像は1本平均5分と短く、SNSシェアを前提としたテンポ重視。演出にカットインやテロップを多用し、視聴者の関心を保ちました。


2017年:炎上万博とバイラルマーケティングの極致

– **3月、「炎上万博」企画始動**
危険度MAXのド派手演出とチャレンジ企画を連発。具体例として「クラブ内での火吹き」「メンバー全員丸坊主」「パリピ文化の暴露トーク」など、視聴者の好奇心に直球で応える内容が話題に。

  • 再生回数: 「炎上万博 #1」が800万回超え
  • SNSバズ: Twitterトレンド入り複数回
  • ブランドスポンサー数の急増

こうした攻めの企画が賛否を呼び、炎上した瞬間に注目を集める“炎上マーケ”のスタイルを確立。この年末に登録者数は70万人に到達しました。


2018年:YouTuberからマルチエンタメへ拡張

– **6月: エンタメ集団化の第一歩**
DJパフォーマンスに加え、ショートドラマ、バラエティ風企画、リアル脱出ゲーム風コンテンツなど多ジャンルへ展開。地方自治体やブランドコラボも増加し、1年でメインチャンネル再生数は累計5億回を突破。

9月:
ファッションブランドとのコラボTシャツ発売
12月:
登録者数100万人突破

この間、メンバーがDJだけでなくMC、脚本、映像編集、音楽制作にも挑戦。「YouTubeだけの枠に留まらない」ビジョンを掲げ、エンタメ企業への転身を予感させました。


2019年:地上波・雑誌進出でマスメディア制覇

– **春: 地上波特番出演**
地元福岡のローカル番組から全国放送番組へ進出。特番では「レペゼン流おもてなしツアー」「炎上万博SP」など企画を披露し、視聴率10%超を記録。

  • 『バラエティジャパン』特番出演
  • 『FLASH』表紙飾る
  • 女性ファッション誌でライフスタイル特集掲載

広告収入だけでなくタイアップ案件も急増し、企業案件単価は5倍以上に跳ね上がりました。


2020年:栄光の終焉と解散の衝撃

– **12月31日: 突然の解散発表**
運営を担う法人Life Groupとの契約条件を巡り、メンバーと会社側の対立が深刻化。名称使用権や収益分配を含む主要契約が更新不能となり、公式Twitterで「2015年~2020年の活動をもって終了」と発表。

  • 動画アーカイブ削除騒動
  • ファンへの返金対応(グッズ・イベントチケット)
  • メンバーはSNSで謝罪文を投稿

わずか5行の告知文は瞬く間に拡散され、YouTube界隈に大きな波紋を呼びました。


2021年:Candy Foxx > Repezen Foxx—再編と挑戦の始まり

– **6月: Candy Foxxとして復活**
メンバーは「名前以外は変わらない」というコメントとともに新チャンネルをオープン。配信・動画投稿を再開し、一度失ったライセンスやチャンネル収益を再構築。

  • 6月10日: 初の復活動画「We Are Back」公開
  • 8月15日: グッズ販売プラットフォーム再始動
  • 11月: 生配信イベントで1万人動員

11月末、名称を「Repezen Foxx」に再変更。新ロゴとブランディング戦略を打ち出し、世界市場を視野に入れた活動を開始。


2022–2023年:世界への飛翔—グローバル展開の舞台裏

– **2022年3月: 東南アジアツアー**
タイ、シンガポール、マレーシアのクラブやフェスに出演。ローカルDJとの共演を果たし、現地の若者文化と融合。

  • シンガポール: Zouk Clubでの単独公演
  • バンコク: Vibration Festival出演
  • クアラルンプール: コラボ音源「Asia Rising Beats」リリース

2023年には米国の大型フェスRolling Loud Thailandに出演。YouTubeだけでなく現場でも“体験型”コンテンツを提供し、ファンベースを多国籍化しました。


2024年:レペゼン新時代の幕——主要メンバー脱退と新たな形態

– **銀太、まる、ふぉいの離脱**
成熟期を迎えたメンバーそれぞれがソロ活動やプロデュース業に意欲を向け、グループを去りました。DJ脇のみが“現役”として残り、新体制の土台を構築。

  • 銀太: 音楽プロデュース会社「Silver Beats」設立
  • まる: Solo DJツアー「Maru Nights」敢行
  • ふぉい: 映像制作会社「Foix Studio」設立

この過程でレペゼンは実質的に“一人プロジェクト”へとシフト。支援スタッフと契約し、楽曲制作と配信管理を継続しました。


2025年:無人体制での音源リリースと未来展望

– **1月: EP「Infinite Beats」リリース**
メンバー不在ながら、Studio Candy Foxxとeee Groupが制作・配信を指揮。リードトラックはTikTokでヴァイラルヒットを記録し、チャートイン。

  • 3月: NFT連動シングル「Meta Rave」発表
  • 4月: オンラインリリースイベント開催、1万人同時視聴
  • 計画中: メンバー招待のリユニオンライブ企画

今後はテクノロジー領域にも注力し、VRライブやメタバース空間での恒久的ステージ設置が検討されています。


まとめ:前進し続ける“レペゼンスピリット”

レペゼン地球(現Repezen Foxx)は、始まりから波乱万丈の10年を駆け抜け、今もなお新たな挑戦を続けています。解散も改名もメンバー脱退も、すべては「限界を創るな」という理念の表れ。今後、どのような形でエンタメの最前線を切り拓くのか、彼らの物語はまだ幕を閉じていません。

投稿者 ten1admin